その度由岐を泣かせてしまい後悔する。


なんでもっと由岐を、自分の彼女を信じてやれないんだ!


こんな女々しい俺がすごく嫌になる。


でもどんなにこの気持ちを抑え込もうとしても、
不安な気持ちは膨れ上がるばかり。
せめて電話やメールがほしい、電車のあるうちに帰って来て欲しい。


俺はそう由岐に願ったが、


『飲み会の最中で一人だけ帰れないし、
メールしたりして場を冷めさせたくない。』


とい理由で、俺の願いは却下された。


由岐は俺と違って大学生、学校生活をしていく上で、
みんなと仲良くしないといけない。


そう頭ではわかっているけど、やっぱり受け入れられない。


俺にとって大学という存在がすごく嫌な場所に思えた。