「じゃあ祐樹、今日も飲み会だから行って来るね。」


由岐は頻繁に飲み会に出掛けるようになった、そしていつも帰って来るのは朝方。
メールも電話もないから何時帰って来たのかすらわからない。


今までは俺に気を使って飲み会を自粛していたらしい。


『けどもう気を使う仲じゃないよね?』


そう言って毎週のように飲み会に行き出した。 
酷い時は週に4、5回。
一体どこにそんなお金があるんだ?

由岐は地方から出て来て一人暮らし、
だからお金もそんなにあるはずないのにどうやって飲みに行ってるんや? 
親にそんなに仕送りしてもらってるのか?


けど、俺の心配はそこではなかった。 

心配なのは由岐の浮気・・・


由岐が酒に酔うと女らしく可愛くなるのは俺がよく知っている。
自分もそれで由岐に落ちたんだから。

だから心配だった、飲み会であんなことをしてるんじゃないか?
男にお持ち帰りされてるんじゃないかって。


俺は心配が不安になり、ついつい由岐にきつい口調で問い質してしまうこともあった。