「ちょっと、そこ! 
なにを仕事さぼってるの? 早く働いて!」


京子が眉間に皺を寄せながら近付いてきた。


「はいはい」


「京子さん、眉間に皺よせない。
戻らなくなりますよ?」


「はぁ? なんて失礼なこと言うのあなたは!」


「ほら、また皺が!」


「中越く~ん・・・」


表情が鬼のように変わって行く京子。
そんな京子の肩を押さえながら止める祐樹。


「すいません。今日、晩御飯おごりますから」


「晩御飯?」


「はい」


そう言って祐樹は、さり気に京子を食事に誘う。