「えっ!?」


祐樹が振り返った途端、段ボールは雪崩のように祐樹の頭に崩れ落ちた。


ドサドサドサァァァー!


「わぁっ!」


「中越くん!?」


祐樹は倒れて来た何十箱の段ボールの下敷きになってしまった。


「中越くん! 中越くん!」


京子は慌ててすぐに段ボール掻き分ける。


「中越くん!」


「いてぇ・・・」


すると祐樹は頭を押さえながら段ボールの山から顔を出した。


「中越くん、大丈夫?」


京子はすぐさま祐樹に駆け寄ると、
痛そうに押さえている頭にそっと触れた。


頭に落ちたみたいやけど大丈夫かな?


京子は祐樹の髪の毛を掛けわけながら怪我をしてないか確認する。


何もなってないみたい・・・


「うん、大丈夫みたいやね?」


京子は祐樹の頭を撫でながらニコッと微笑んだ。