「中越くん、大丈夫?」


京子はすぐさま祐樹に駆け寄ると、
痛そうに押さえている頭にそっと触れた。


きょ、京子さん!?


今、京子さんが俺の頭に触れている?
し、しかもこんなに・・・近い・・・
今にも吐息がかかりそうな距離に京子さんがいる。

俺の胸は大きな鼓動を上げ高鳴る。


祐樹は段ボールの下敷きになった痛さなど忘れ京子に釘付けになる。


ダメだ・・・顔が見れない・・・


そうやって京子から顔を逸らすと、今度は豊満な胸が目の前に!


!? 京子さんの胸・・・抱きつきたい!


今度はちょっと疾しい気持ちでそう思った。


「うん、大丈夫みたいやね?」


京子さんは俺の頭を撫でながらニコッと微笑んだ。


京子さんの笑顔がこんな近くで。あぁ、幸せぇ~・・・