俺、何やってんだぁ?


「ホントすいません! 俺、わざとじゃなくて!」


「うん、わかってる。 中越くん、
助けてくれてありがとう・・・」


「いや、そんな・・・」


京子さんは俯いたまま顔を上げてくれない。

怒ってるのかなぁ? そりゃ怒るよなぁ?
わざとじゃないにしろ胸を触ったんやもんなぁ。


どうしよう・・・


祐樹の中で罪悪感が胸を締めつける。


と、その時! 

「あぶない!」っと、京子の叫ぶ声がした。


「えっ!?」


祐樹が京子の視線の方を振り返ると段ボールの山が今にも崩れ落ちそう。
祐樹は京子にしてしまったことに気が動転して手を緩めてしまっていた。