「京子さん、木原さんとは別れたらどうですか・・・」


「えっ!?」
「余計なことと言われるかもしれないけど、
俺はそうしてほしいです」


「中越くん・・・」


余計なこととはわかってる。
俺が踏み込んでいいことじゃないことも。


でも・・・でも、やっぱりおかしい!


そんな考え方にしかならない恋愛なんて、
愛されてるって思えない恋愛なんて、
そんな絶対おかしい!


「中越くん・・・ありがとね」


京子は祐樹の顔を見てニコッと微笑んだ。


その笑みは、少し心が楽になれた、
そんな安堵の表情だった。
その後、二人は何気ない話で盛り上がり、
駅のホームで二時間話し込んだ。


京子には久しぶりに笑顔になれた、
そんな楽しい時間だった。