「ああ~ どうしよぉ~祐樹?
俺、芳美さんに嫌われたかなぁ?」


「えっ!?」


「陽子さんばかり見てたから、
変態と思われたかな?」


剛彦は泣きそうになりながら
俺の腕にすがりついて来た。


剛彦は芳美さんに好意を抱いている、
できれば良い仲になりたいなんて淡い恋心を抱いているんだ。


「さぁ~どうかなぁ~・・・」


「どうかなって、祐樹!!」


「知らんけぇ~、本人に聞いてみろや。」


「なっ・・・おまえなんて冷たいことを!!」


そんな泣きそうな顔されても知らんし。


「おまえだって、京子さんに嫌われたら嫌やろ?」


「はっ!? なんで京子さんが出て来るねん!!」


そう、そして俺は京子さんが気になっている。


吉木京子(ヨシキ キョウコ) 34歳、バツイチで一児の母親。
大人しく物静かで、清楚という感じ。
いつも柔軟剤の匂いが微かにして、
横を通られると抱きしめたくなってしまう。

俺はそんな京子さんが気になってしかたないんだ。