翔と別れた二日後、私は学校にいた。
この日、私の学年は簿記の二級を取るために全員教室に待機していた。

….私は少し遅れて教室に入った。

「涙!おはよ〜…って、どうしたのその顔?目真っ赤だよ?」

一番に声をかけてくれたのは、唯だった。

彼女の名前は黒岩唯。彼女とは高校一年生のときにミルシィで知り合い、仲良くなった子だった。
まさかクラスが一緒になるとは思っていなかったからクラスが一緒になってからすぐ仲良くなった。

体型はというと…うん、なんとも言えない。
ただなんでこうも私の周りはデブが多いのか…とだけでも言っておこう。

「涙ちゃん体調悪いの?」

学年一の美女、東上捺加。

「どうせまたあの翔ちゃんとやらノロケ話じゃないの〜?」

茶髪のスレンダー、三神優希。

あと二人合わせて私たちのグループだ。その名もティーンエイジャー。
他の二人はまだきていないらしい。

「涙、昨日なんかあったん?そんな顔してさ…」

「ん?まぁ…翔ちゃんと別れたからさ、もう二日も寝れてなくって」

唯は目を丸くしていた。

「は?あいつと別れたの?」

「ん。別れた。なんか新しい彼女と付き合うことになったんだってさ。あたしゃポイ捨てされたんやぁ」

「そっか…」

彼女だけには何があったか詳しく話した。
別れた理由も、その後私がどうなったかも。

…彼女は何も言わずに一緒に泣いてくれた。本当にいい友達をもてたと思えた。
だから、彼女のことは信用していた。


…が、私にまた不幸な出来事が起きる。