次の日。

ようやく気持ちも治まり、グループに一言言って仕事に向かった。
でも一日経ってもモヤモヤはとれなかった。
ルルッターにいくのすら心臓に釘を刺されるような痛みが何度も走っていけなかった。

仕事を終え、家についたころ、意を決してルルッターに行くと、いつもと変わらない人たちが私を待っていてくれた。
つぶやけば、みんなが話しかけてくれる。
…昨日のことを知っていた人たちは大丈夫?と心配してくれていた。

あぁ、きてよかった。
そう思い、自室のベットに寝転がった瞬間、ルルッターから一件のフォロー通知が来た。

”@●●からフォローされました”
誰だろう、見た事のないユーザー名だなぁ…

通知を開いた。

…そして一瞬目を疑った。
そのアカウントの名前は”翔”
あ、あの翔?てか、なんで私のアカウント知ってるの?
…もう一度ユーザー名を確認した瞬間、私はまた、青ざめた。

そのユーザー名はまんま唯のものに似ていた。
フォロー、フォロワー、ルイート数からすると新しいアカウントだろう。
…こいつ、なんのつもりだろう。
震えが止まらなくなった私は一旦携帯から離れてベットに座ってうつむいた。

足がわなわな震え始めた。
どうしようもない恐怖心に襲われた。

もう思い切って誰かに全部話して綺麗サッパリ忘れたい。
…そう思ったときにはもうグループのチャットを開いて一言言った。

”どうすればいいかわからない”

そういっても解決策は何も見つからないって分かっているのに…
けど、そのときはどうしても、この訳の分からない感情を誰かに晴らしてもらいたかった。

『彩翔、昨日の事、何があったか詳しく話して?』

ナターシャにそういわれ、全てを、今まであったことを全てを話した。


―――

『それで、今そのアカウントにフォローされたってわけね…それ完璧ストーカーじゃん』

『てかどうやってそれ探り出したんだよ。』

『す、ストーカーきょわわ((((;゚Д゚))))』

こんな話して嫌われるんじゃないかって思ってたけどみんなそんなの気にせず私を慰めてくれた。

『とりあえずそのアカウントブロックしたほうがいいんじゃない?』

『…それすると絶対攻撃受けると思うんだよね…』

唯のそばには必ず玲がいるだろうから、私からブロックすることはできない。
そんなことして攻撃受けてもいやだし…

『まぁでもブロックしないかぎり見られたまんまでしょ。ルイートもそうだけど、いろいろやばいんじゃないの?私生活監視されてんのと変わらないよ』

…私生活監視はきっついな…ましてやルイート数規制かかるまでやってるわけだし…

『彩翔、大丈夫だから。なんかあったら私らが助けるから。心配しないで』

『…わかった。ありがとう』

『よし、わかったならブロックしてこい!大丈夫だから!』

私は勇気を振り絞ってそのアカウントをブロックした。
なんでそのアカウントを作って私をフォローしてきたのか今でも理由はわからないが、これで監視されることもなくなる、って考えたらホッとした。

…その後、みんなが玲のアカウントを見に行くと愚痴がズラーっと書いてあったらしく、見に行くのを禁止された。

見に行ったらまた…気持ちが悪くなってしまう。
…こうして、私のルルッター生活は守られたのだった。