“運わりぃー”
なんで空青くんがこんな事言われなくちゃいけないの……?
なんで…?
「桜木!!」
たくやくんの声でやっと止まった足。
無我夢中で走っていたから気付かなかった。
いつの間にか外に出ていた。
裏庭のようだった。
大きな桜の木があり、満開になっていた。
「早いよ。お前‥」
ハァハァと言いながらたくやくんがゆっくり近づいてきた。
追い掛けてきてくれたんだろう。
「たくやくん…。ごめんなさい……」
「何か言いたい事あるんじゃねぇの?」
たくやくんらしい優しい声でそう言ってきた。
言ったら泣いちゃうかもしれない…。
そう思って言いたくなかったけど今ならちゃんと言える気がした。


