4月ーー…



「捺芽!!」

声がするほうへ顔をむけた。


今日から高校生。

みんなで一緒に行こうと駅で待ち合わせをしていた。


「おはよー」
「おはよ!!」


またこうやって広ちゃんと『おはよう』が言える事に幸せを感じた。


「んーー。やっぱ雰囲気違うよねーっ!」

広ちゃんがあたしを見て呟いた。
ん?と首を傾げると、

「中学の時はセーラーだったでしょ?捺芽、セーラーも似合ってたけど、ブレザーもちょー似合ってるよ!!可愛い!!」

そう言ってくれた。

「そんな事ないよ!広ちゃんこそ似合ってるよ!!凄く可愛いよ!!」

と、言い返すと、

「んもーっ!そんな事言って!!」

と、オバサンのような突っ込みをされてしまった。