バー恋 ~文字が色を放つ時~

 翔吾……だ……。

 夢でも見ているかのように動けない。

 すると翔吾はしゃがんであたしと同じ目線に降りてきた。


「こんばんは」

 久しぶりに逢ってこんな挨拶あるだろうか。

 でも、あたしも他に言葉がない。