でも一つだけ、一つだけ、忘れられない。 翔吾の事が……。 我ながら諦めの悪い女だと苦笑する。 でも、どんなに言い聞かせても、心が受け入れてくれない。 翔吾が好きだと叫んでいた。 届く事のない想いはいつでもあたしの気持ちの中にあった。