バー恋 ~文字が色を放つ時~

 やっと、翔吾の笑顔がまともに見られる。あたしも笑っていた。

 今この時間だけは他の事を、考えたくない。


「不思議だな……」窓の外に視線を向けて翔吾が言った。

「何が?」

「こんな出会いもあるんだなって、そう思ったんだ」

「そうだね……」

 あたしだってそう思っている。小さな画面からの出会い、バーチャルな翔吾。

 いくつもの掟を破り、ショッキングな出会いをして、優作の友達だと知っても…愛してしまった。