電波的マイダーリン!





「大丈夫ですか!?」

「…ハァッ…だっ…大丈夫です…」

「休んだ方が…」

「いえ…!平気です…ありがとうございました…!」


看護師さんの気遣いを断り、あたしは気合いを入れ直して病院を後にした。


事故の線は消えたも同然…。

じゃあ、ゲームオーバーの可能性…!?

あたしはポケットから携帯を取り出し、電話を掛けようとして…





「…うぞ…電池切れ!?」






開けた画面は真っ暗。

ちょっ…なんすかこのベタ展開…。

あ、そっか。

昨日、花梨の家に泊まったから充電してなかったんだぁあ!!!!




嗚呼…orz





しかたない…。

電話番号も覚えてないし、だったら捜し回るしか他ないじゃんか!!

あたしは携帯をポケットに押し込んで、また走り出した。











カイトのバイト先であるカフェを見つけて、迷いなくあたしはそこに入った。


「いらっしゃいませー…って、あら?あなたは…」

「小町さんですよね!?」


お店に入った途端に、見覚えのある女性…小町さんを見つけて、あたしは駆け寄った。


「ちょっと聞きたいんですけども!!」

「はいはいなんでもどうぞ?」

「昨日、カイトちゃんと帰りました!?」