「……ってタンマタンマ!!!!」
あたしは花梨の部屋であることを思い出して叫んだ。
家に帰りたくないから花梨の家に泊まらせてもらうことにしたあたし。
そんなあたしを、花梨は怪訝な表情で見つめる。
「…どうしたのよ」
「や、ちょっと…」
下手な誤魔化しをするあたしに、花梨は深く聞いてくることなく、読んでいた小説に戻った。
あたしは頭を抱えて、床にゴロゴロと転がる。
待ってよ!!!?
ちょっと待てよ!!!?
たしかこれ、本気で恋しちゃダメだったよね!!!?
え、またゲームオーバーの危機!!!?
もうアルファさんに電話すんのも気が引けてくるよ!!!!
アルファさんもさすがに
『…また電話してきやがった』
って思うよ絶対!!!!
だからあたしは、深く考えないようにしてからムリヤリ眠りについた。
たぶん疲れてたんだろうなぁ。
ぐっすりおやすみ1秒だったよ。
久しぶりにぐっすり眠ったからか、朝からいい感じのテンションだった。
「おっはー!!みーずきー!!今日も空が青いねー!!」
「なんだ今日は雨か。」
「何故!!!?」
「えーだって朝からちーちゃん元気なんだもん」


