ずっと望んでいた言葉なのに。 どうしてだろう。 どうして、こんなに哀しいのだろう。 離れたくないのに。 離れなければいけない。 …ならば、せめて、 君のぬくもりを憶えていたい。 「…千早」 カイトの、掠れたような甘い声が、脳に響く。 「…抱いていい?」 あたしは、小さく「うん」と言った。