……な、何気綺麗に剥きますな…(汗)。
「はい、できた」
「え、あ、じゃ、切って下さいませ…」
「はいよ」
まな板を取り出し、包丁を握ったカイトは。
……めちゃくちゃ、綺麗に、にんじんを……。
「やっぱダメ!カイトが料理できたらあたしの特技が消えてなくなる!!はい、カイトは向こう行って!!」
カイトの背中をグイグイ押して、リビングへと押しやるあたし。
超必死なあたしの姿に、カイトは面白そうに笑っている。
そっか…そう言えば基本知識は全部入ってたんだっけ…。
代わりにお皿を並べてくれているカイトを盗み見しつつ、あたしはオムライスを完成させた。
「でっきたー♪ふっふっふ…我ながら自信作!」
「いつも言ってない?」
「気のせいじゃないかにゃ!?」
「声裏返ってるから」
「…いいジャマイカ。美味しいでしょ!!」
「うん」
「え、そんなあっさり……自分で墓穴掘った感あるんだけども…(赤面)」
「いいんじゃん。ホント、美味しいから」
カイトは言いながら、椅子に座る。
この二人だけの空間。
今では懐かしい、出会った頃の感覚。


