あたしたちを支えてくれた人たち。
あたしたちを見守っていてくれた人たち。
“ありがとう”だけじゃ、きっと足りないかもしれない。
けれど、それ以外の言葉が見つからないのだ。
カイトはきっと、わかっている。
この気持ちを言葉にするならば、“ありがとう”以外、ないということを。
「…さぁ!では、あたしたちは帰るわよ!千早の家族の方々、今日はあたしたちと騒ぎましょう!」
花梨の言葉に、みんなは驚いたような表情をする。
それを加勢するのは、小町さんだ。
「ウチのお店、今日は元旦でお休みなんですよ~!みなさんでちょっと親睦深めちゃいませんか~?せっかく出会ったんですし~!」
唖然とするのは、みんなだけじゃなくて、あたしたちもだ。
けれど、花梨の目配せでわかった。
なるほど、ね。
瑞希が親指を立てて、こちらに合図する。
ありがとう!
「じゃあ、あたしたちは行くね!カイト!」
「あぁ」
手を繋ぎ、走りだす。
向かう先は、決まっている。
あたしたちが、出会った場所。


