「あの店長さん、元気にしてるかな」
「してるんじゃない?」
「え、知ってんの!?」
「第六感」
「つまり適当なんですねわかります。」
人通りの少ない道を歩きつつ、いつものような会話を繰り返す。
現実逃避のように。
そして見つけた、あの公園。
朝日が照らす噴水は、とてもキラキラしていて、綺麗に見えた。
ハトがたくさん集まっていて。
「だっしゃぁああッッ!!!!」
あたしが走って行くと、バタバタバタッ!と見事に散って行った。
冬の澄んだ空に消えて行くハトたち。
あたしはそれを敬礼するみたいに手をおでこに持って行き見届け、頷く。
「さすがあたし!」
「子供かよ」
「いや~やっぱやりたくなんない!?」
「なんない。」
「……きっぱり…きっぱり言われてしまった…orz」
どうせ子供ですよ。
カイトとの別れを、素直に受け入れられない子供ですよ。
「この噴水。千早、落ちたんだよな」
カイトが噴水へ向かい、透明に輝く水を見つめながら言う。
あたしはカイトの隣に並び、あの日を思い出す。
たしか、カイトに驚いて、後ろ向きに引っくり返ったんだよね。


