駅に向かう道は、普段より人が居なくて、なんとなく寂しかった。
次に向かうのは、隣町。
カイトと初めて出かけた場所だ。
始発の電車内は、珍しく空いていて。
それが、今日が元旦だからだろうかと、どうでもいいことを考えていた。
隣町まで、あたしとカイトは、席に座って、ただ手を握り合ったまま、何も喋らなかった。
流れて行く景色。
今日の天気は晴れ。
午後から曇り。
雪の予報は出ていない。
隣町も、人はあまり居なかった。
まだまだ、早朝だからかな。
「…あ!あった!カイトが初めて洋服買ったお店!」
「ホントだ」
「なんか外観、変わってない?」
「変わってる」
「…知らなかった」
「うん」
半年以上。
洋服はあんまりブランドにこだわらずに、適当に選んで買っていた。
あの高いと有名な『CRASH』には来なかったのだ。
…だってカイトはなんでも着こなすから!!(唖然)


