カイトが先に門の上へのぼり、下に居るあたしへと手を伸ばす。
あたしはその手を掴み、門を上って、飛び降りる。
「どっからか入れないかな?」
「ピッキングするか」
「そんな技術持ってないよ……あ!そう言えば保健室の窓の鍵、壊れてた気がする!」
「じゃ、そっから入るか」
校庭を駆け抜け、保健室のある窓へと向かう。
全て開ける試しをしてみて、一つだけ、簡単に開いた窓があった。
「うわぁ……ホントに壊れてたんだがww」
「ハッタリ…?」
「や、そうじゃなくてですね!?噂だよ、噂!いや、だってホラ、あたし超ド健康だから保健室とかまったく来ないし~」
「…あっそ」
「ちょっwwなんすかそのバカを見るような眼はww」
「そう見えるならそうなんじゃない?」
「おまっひどっ…!」
グスグスと泣きマネをしながら、丁寧に靴を脱いで校内に侵入する。
靴を持って入り、改めて保健室を見渡す。
「ほぇ~…保健室ってこんなだったんだ~」
「…………。(マジかよ)」
「ベッドが4つもある!こんなに病弱な人が居るのかい!?もはや病院並みじゃないっすか!!」
「…………。(もう何も言うまい)」
意外な真実を知ってから、あたしたちは保健室を出た。
誰も居ない廊下は、シンとして、怖い。


