「なんか、全然違う場所みたいだねぇ……お化け屋敷?」
「それは言いすぎ」
「でもなんていうか…怖くないっすか?」
「…否定はしない」
喫茶店を見上げながら、ついこの間みんなで集まって楽しんだクリスマスパーティのことを思い返す。
花梨と瑞希が、あの日ハッピーエンドになったわけで。
「あの時の瑞希はカッコよかったね!」
「ふぅん…。俺の前でそんなこと言うんだ?」
「滅相もございません。」
カイトよ……。
もっと可愛くヤキモチを焼けないのか!!(切実)
涙をちょちょぎらせつつ、あたしは喫茶店であった出来事をリプレイさせる。
「…この喫茶店には、いろいろお世話になったよね」
「まあね。特に、小町さん」
「いやはや…あの小町さんの姉御キャラには萌えたね!!」
「…………。(冷ややかな瞳)」
「さぁ次に行こうか!!(見なかったことにする人)」
あたしは半ば強制的に喫茶店に背を向ける。
カイトが居なくなってしまう、今。
この喫茶店との関わりも断ち切られてしまうのだろうか。
そう思ってから、あたしは姫華の存在を思い出した。
そっか、姫華だ居たんだ。
ってことは、小町さんにも会えるから…大丈夫。
この喫茶店とも、まだまだ長い付き合いになりそう。
そう思って、ホッとした。


