『ばんわー』
『おーばんわーw』
『今から狩り行くんだが』
『行く行くー』と打とうとした手を、
「千早」
カイトの大きな手が掴んで止めた。
あたしはその手を見つめ、それからカイトを見上げた。
「なっなんすか…?」
「俺のせいなら謝る」
「え」
「宿題教えるから」
「ちょっ!?」
そうじゃないんだけど!
別に本気でカイトのせいとか思ってないし!!
ってかヤバいっす!!!!
好感度下がってたらどうしよぉ――ッッ!!!!
(すっかり忘れていた人)
「…で、ここがこうで……千早?」
「にゃ!?いやなんでも!?」
嘘だ……。
コイツ勉強までできるのか!!!!
どこまでも2次元ヒーローだな…。
居るよねぇ。
こういう完璧人種ってのは…。
「千早。ヤル気あんの?」
「…………にゃは」
「ないんだ。へぇ」
「いえ嘘ですよ!!!?ありますあります超頑張る!!!!」
あたしがワザとらしくガッツポーズを決め込んだその時。
カチャ…
ガチャリ…
バタンッ
「千早ーただいまー」
階下から聞き慣れたそんな声が、


