「カイトは隠れ負けず嫌いらしいね」

「葵うるさい」

「眠かったんじゃないのかい?」

「さぁね」


葵とカイトの兄弟的会話を聞きながら、あたしはゲームの設定を一人で決めて行く。


「…えーっと、二人とも、キャラ選んでくれたまえ。ちなみにあたしは“カ○ビィ”さ!」

「じゃ、俺“サ○ス”」

「うーん……じゃあ、僕はこの…“ピカチ○ウ”…?かな」


そんなこんなでゲーム三昧スタート☆








「…時にお兄様…ゲームをするのは初めてですよね…?」

「あぁ、初めてだよ」

「なんでそんな強ェんだ」

「え、そうかな」

「あたしさっきっから負けてる…何度ぶっ飛ばされたことか…」

「いや…このキャラクター、雷落とせるじゃないか」

「だからって…」

「千早のキャラ、コピーできんだから楽じゃないの」

「カイトはわかってない…コピーができるからって全部使いこなせるわけないじゃないか!!」

「知るか」


……やったことがない人にはわからない会話ですみません。

とりあえず、こんな感じで夜は更けて行くのです。