振り返ると、そこにはブラックカリンがハリセンを持って立っていた。

あたしは叩かれたところをさすりながら、にんまりと笑う。


「むふっ…みかりんてば…可愛いんだからもう……ツンデレサイコーッ!!」

「いっぺん死んでこいッッ!!!!」

「ぐふぁッッ!!!?」


アッパーを喰らったあたしは「orz」の恰好で床に這いつくばった。


花梨、いつにも増して恐ろしい……。


そんなブラックカリンへ恐れをまだ知らない純粋少女・茉莉が近寄る。


「みかりんっみかりんっ!どう!?チューってどんな!?そこ詳しく!!」

「…………。(誰か助けて下さい的な顔)」

「ねぇ!ねぇ!みーかーりーんーッッ!!」



「超幸せな感じ!!」



しつこい茉莉にそう答えたのは、花梨の後ろから現れた瑞希。

花梨は瑞希を見ると、また顔を赤くしてそっぽを向いた。



……ウブい!!(人のことを言えない人)


「えっ超幸せな感じなんすかぁ!?茉莉さんしたことないからわかんねぇっす!!

…そうだぁ!ねぇ!イブくん!茉莉さんにチューして!!」


「撲殺がいいですか?それとも焼殺がいいですか?」

「すんません嘘ですごめんなさい調子乗りました!!」


茉莉のぶっ飛んだ考えに、葵とカイトは呆れたように笑っている。


…がんがれ、茉莉!!