――数分後。(チャイムの音)
「どうして私が呼ばれなくちゃいけないの!?」
「どうせヒマだったんでしょー?いいじゃない。彼氏居ないんだしー」
「うるさいの!!お姉ちゃんに言われたくないの!!」
「ケーキを口に押し込みますよー姫ちゃーん。」
「土下座します!!」
お店に乱暴に入って来たのは姫華で、さっそくお姉様である小町さんと言い合っている。
そして。
「いやはやクリスマスケーキのホール食いを一度してみたかったのですよ茉莉さんは~♪」
「茉莉、行儀が悪いのでやめて下さい。さもなくばフォークで刺しますよ」
「まあまあ、いいじゃないか。それにしても、伊吹くんの毒舌っぷりは健全みたいだね」
……何故かあのトラブルツインズと葵が来ているんだがww
一体どういうことデスカ。
唖然と口を半開きにして3人を凝視するあたしに、気が付いたのは茉莉。
「ちー姉ちゃん!顔が大変なことに!」
「いつもでしょう」
「こらこら、伊吹くん、ちょっとはオブラートに包もうね」
そうだぞ伊吹!
ちょっとはオブラートにだな……
……ってだからそうじゃないんだよ!!
「違う!お兄ちゃんはわかるが何故に双子がここに!?」
「家に居たからです」
「はい!?」
「茉莉さんたちは今日葵兄ちゃんに会いに来てたんだよ~♪ケーキうまいっす!!」
「んにゃ!?」
「そういうことだよ。で、そこに小町さんから茉莉に電話が入ってね。それでここに来たってわけさ」


