そう思って花梨の方へ向かおうとしたあたしの肩を、憶えのある手が止めた。
振り返ると、カイトがあたしを見下ろしていた。
「む。何故止めるのだ!!」
「…ここは千早の出番じゃなくて、」
「うぬ!?」
「アイツの出番だろ」
言うと同時に、カイトの目線が花梨の居るテーブルへと移る。
それを追って行くと、あたしの視界に驚くべき光景が目に入った。
「何してんだよテメェ!!」
花梨の腕を掴んでいた男の手を、
瑞希の手が捻り上げていた。
……ステキな展開がぁ~…
キタ――(゚∀゚)――ッッ!!!!
うまうまドキドキわくわく気分で、あたしはにんまり顔でそれを見守る。
周りのお客さんも注目しているその現場。
花梨でさえ、驚いて瑞希を見上げている。


