そうだよねぇ。
そうなるよねぇ。
「あんた朝から何なのよ!?おかしいわよ!?いつもだけど」
「最後余計っす花梨さん」
力なく笑うあたしの両肩を掴んで、花梨はジロッとあたしの目を睨む。
「やっぱり何かあるんでしょう?」
「にゃー」
「誤魔化せてないから」
まあ誤魔化せるなんて思ってなかったんだけども。
あたしは先生に呼ばれて教壇に居るカイトをチラ見して、花梨へ目線を戻した。
花梨はあたしの行動の一部始終を見ていたらしく。
「はーん。あの転校生に何かあるわけね?」
「うぐっ…」
「あんた嘘つくの苦手だもんねぇ?ふぅんへぇほぉ…ちーちゃん、初恋?」
「ちーちゃん言うな!初恋違う!」
「ムキになると逆効果よん?」
目を細めてにんまりする花梨さん。
嗚呼……。
もういいや!!
「そうですそうです!!だから席変わって!!!!」
「千早ー?」
「にゃに!?」
「人間ホントのことは一度しか言わないのよー?」
「ハッ!!」
慌てて口を塞ぐと、花梨はヒクッと口元を引きつらせて。
「え、嘘なの?」
(°Д°)!!!!!?
ヤベッあまりの驚きにタブーの顔文字が…。


