みんなでファーストフード店のテーブルの上で考えこむ。
きっと周りから見たら
「なんだろうあの人たち関わりたくないな」
的な感じに見えたと思う。
その通りだとあたしは思う(お前)。
「どっかパーティできて広くて暴れまわれるような場所ねぇかな~」
考えることに疲れたらしい瑞希が、背もたれに寄り掛かりながらそう言った時。
「なら、ウチの店でパーティしない?」
突然真上からテーブルに降って来た声。
それに顔を上げたあたしたちは、思わぬ人物に目を丸くした。
「えっ小町さんじゃないっすか!?」
「あらー?もう忘れられちゃったのかしら私…結構活躍したんだけどな~」
「滅相もございませんお姉様!!」
シュバッ!と頭を下げるあたしに、小町さんは面白そうに笑う。
それを呆れたっていうかもはや白い目で見ていた花梨が、息を吐いてから小町さんを見上げた。
「えっと、小町さん。お店って、なんのお店なんですか?」
「うふふー♪花梨ちゃんってば、やっぱり敬語になるんだよね~!真面目なんだから!」
「……普通だと思うんですけど…」


