……って。
「え!?カイト、ウチに住んでいいの!!!?」
とてつもなく驚愕の言葉に、あたしは身を乗り出してお母さんに聞く。
お母さんはニッコリ笑顔で「ええ」と頷いた。
「いいわよ♪
だって、彼、とーってもカッコいいじゃない!
葵くんといい勝負だわ~♪
もしかしたら、葵くんよりカッコいいかもしれないわよ~?」
「おっと、それは悔しいな」
葵が愉快そうに笑いながら言う。
ホントに悔しがってるんですかアナタ。
あたしはもう何がなんだかわからずに、お父さんへと顔を向けた。
「……あの、ホントにいいんすか……仮にも、あたし、お父さんの娘になるんですけども……
娘の部屋に、男の子が住むの、いいんすか…」
「ああ、全然問題ないさ!
だって、彼は千早ちゃんのことをずっと支えてくれて、守ってくれた人だからね」
葵とよく似た顔立ちをしたお父さんは、笑いながらカイトを見た。
カイトはその言葉に驚いているようで、
「……ありがとう、ございます…」
けれど、小さく微笑みながら言った。
ビックリだ。
まさか、カイトが一緒に住めるなんて。
しかも親公認。
これで……
……自由だぁああ――ッッ!!!!


