「…そうはさせんぞ榊」
「あだっ!!」
ガツンと頭上に何かが降ってきて、あたしはスイマーを手放した。
降ってきたのは黒い表紙の生徒名簿?らしく、真中氏がニコニコと目の前に立っていた。
「…先生、今の時代体罰は禁止なのだよ…」
「知っとるわ!でも、居眠りしてる生徒を叩き起こすのが私のモットーでね」
「そんなモットーはすぐに捨てて下さい」
「あっはっは!まぁいいや。榊、今日は転校生が来るんだぞー?寝といていいのかー?」
「ゲームみたいなシチュに興味ありません」
「珍しいなー。昨日なんか変なもの食べたのかー?」
いや先生。
散々ゲームシチュには遭遇したから興味なくなっただけっす。
それに。
今日来る転校生誰か知ってるし!!!!(どーんと)
あれだろう?
黒髪に瞳がダークブルーの素敵男子くんだろう?
あたしは横の席を見て、空席じゃないことを確認する。
大丈夫大丈夫。
そこまでお馴染みのシチュだったらあたし吐血しちまう。
「はーい。さっき言ったように転校生が来ますー。おーい、入ってきていいよー」
真中氏がドアの方に声をかける。
それに続いてドアが開き、


