そんな視線に気が付いたのか、姫華のこめかみをグリグリやっていた小町さんが、ピタリと動作を止めてあたしを見た。


「あらっ!しっつれーい♪」


パッと姫華から手を離し、舌を覗かせて茶目っ気たっぷりな小町さん。

涙目の姫華は、その場でゼェゼェ言っている。


……ちょっと姫華が可哀想になってきたよ……(哀愁)。


あたしは引きつり笑顔で、小町さんに尋ねる。

そう、今一番聞きたかったことを。




「……なんで、お2人が…?」



人差し指で、姫華と小町さんを交互に指さすあたしに、姫華が涙目のままキッと睨んでくる。


「あなたには関係ないの!」


ゴンッ!


「おっと失礼♪手が滑っちゃったわ~」

「~~~~ッッ!!(涙)」


小町さんの強力げんこつをお見舞いされた姫華は、頭を押さえながら痛みに耐えている様子。


……姫華よ…(もらい泣き)。


そんな姫華を無視して、小町さんはニッコリ笑顔で、あたしの問いに答えてくれる。

…その笑みが今は怖いっすよ姉さん!(仕様/小町さんは姉御キャラらしい)


「ごめんね、このバカ姫が」

「誰がバカなの!?」

「ちょっと黙ってなさい姫華。」

「ッッ!!!!(恐怖)」

「よろしい(にんまり)。

…で、私も早いとこ話しておかなきゃーとは思ってたんだけどね!」


小町さんは、あたしに笑いかけ、