「…ごめんね、ちーちゃん。
俺、なんもできないけど…。
でも、いつか言ったと思うけど、ちーちゃんが元気になるなら、俺、なんでも協力するからさ。
…一人だとか、思わないでね?」
照れくさそうに笑ってから、瑞希はリビングを出て行った。
バタンとドアの閉まる音が響き、部屋は静まり返る。
……まったく。
ホントに、二人とも……
「…いいヤツ等だよな」
(゚Д゚)!!!?
突然背後から声がして、グルンッ!と振り返ると、カイトが目を開けて、毛布の中で笑っているのが確認できた。
「いっいつから起きて……!?」
「んー……千早が“花梨様ー”とか叫んでたところ辺りから?」
「超ハズッ……え、それなんて羞恥プレイ?」
いや、ある意味放置プレイ?
とかどうでもいいことを考え込み始めるあたしをよそに、カイトは起き上がり、髪をかき上げる。
…その仕草一つがたまんなくカッコいいよねキミ。
ねぇなんでそんなに絵になるの!?
やっぱ電波だから!?(関係ない)
…なんてね。
笑ってる場合じゃないんだよね、ホントは。


