「今日も朝から瞼が重いのだよ」と付け加えると、みかりんこと花梨は、「あんたいつもじゃないの」と呆れ顔をした。




あの夏から約一ヶ月ほど経ち、普段となんの変わりもない日常。


だけど、なんとなくわかるのは、みんなの顔つきがちょっとだけ違うこと。


成長した…って感じだと思う。



そうそう。


花梨と瑞希なんだけども。


瑞希が曖昧な告白…と言えるかどうかもわからないようなことを言ったらしい。


花梨は意味がわかんなくって、特に何も言ってないみたい。


瑞希のヘタレめ…(怒)。


まあ、でもそんな感じでも、いつの間にか一緒に居るようになったこの四人で、とりあえず楽しくやってるからいいと思う。




「おーいコラー。楽しくやってるとこ悪いけど、もう授業始ってんだー。さっさと教室入らんかーい」



じみじみ考え事をしていると、背後からそんな真中氏の声が聞こえてきた。


「え゛っ!!もう授業の時間!?やっべェ!!俺他クラスなんだけど!!」


一番慌ててたのは、一人だけ違うクラスの瑞希。

一目散に教室を飛び出して行った。


瑞希よ…どんまい。