しばらくの沈黙が降り、気まずい感じの雰囲気が漂う。
それを破ったのは、花梨。
「……ちょっとあたしこれから独り言言うから、黙ってなさいよ」
あたしは目線を合わせてくれない花梨に、大きく頷いた。
花梨は息を吸うと、やっぱり俯き加減で話しだす。
「……あたし、ずっと考えてたんだ。
どうやったら、千早のこと許せるかなって。
千早が、あたしにワザと告白のこと秘密にしてたわけじゃないって、わかってたけど。
ちゃんと、わかってたけど。
…っていうか、わからないわけないんだけど。
…でも、それでもやっぱりムカついたの。
恋愛が絡んでこじれる友情なんて最悪だって、ドラマとか見て思ってたけど実際自分に怒ると、そうも言ってられなくて…。
けど、絶対イヤだった。
こんなことで千早と喧嘩になるのは絶対、何が何でも許せなかった。
そうなることが…一番許せなかった。
だけどね、あたし、そこまでいい子じゃないのよね。
千早の顔みると、なんか言っちゃいそうだから、今は見たくない。
……だからね。
一回友達やめる」
ショックで呆然としていたあたし。
けれど、次には、目の前に花梨の手があった。
花梨が、何故か右手を差し出している。
あたしがその綺麗な手をジッと眺めていると、花梨から怒声が飛んできた。
「ちょっと、何やってんのよ!!もしかして、断る気!?」
「……へ?」
花梨の意図がまったく理解できないあたしに、花梨はイラついた声で。
「だから!――…


