「別に、答えはわかってたしっ!全然平気よ!?だから、あんたはあたしのこと、キッチリスッパリ忘れていいからね!!」
花梨が人差し指を伸ばして伊吹に突き付ける。
だけど、その指が微かに震えていること、気づいたのは、たぶん…
…伊吹だけ。
「…………いえ」
彼は呟き、小さく微笑んだ。
「憶えておきますよ。一生」
その言葉に、強気に笑った花梨の目から、初めて涙が零れ落ちた。
「いやはや、我が弟くん、モテモテじゃないですかー!!」
「あんなツインテールのツンデレ美人に好かれるとかマジ殺す。」
「殺しちゃダメっすよ!?茉莉さんの大事な大事な弟くんなんだからねー!!」
「俺から見たら、茉莉の方が妹ちゃんに見えてしかたないんだけどねー♪」
「なんですとぉ――ッッ!!!?」
……ええっと。
感動シーンなのに申し訳ない。
……ちょっと待て誰だ茉莉と話してるの!!!!


