「心配、してくれていたのか…!!」
ぶわっと号泣し始めるあたし。
気づいてないと思ってた!
や、気づかれないようにしてたんだけども!
でもやっぱり気づいて欲しかったって思う!
だから今、千早さんはとても感動している!
「感動シーン中に大変申し上げにくいのですが。
…今授業中だっつってんだろぉ――ッッ!!」
スコーンッ
頭を丸めた教科書でブッ叩かれ、バウンドするあたしの頭。
それを見て吹き出す2人。
いろんな意味で切なくなったあたしが渋々よたよたと席に座ると、花梨が小さく耳打ちしてきた。
「あとで話し聞いてあげるから」
「みかりん!!!!」
「その代り、あんたの奢りよ?」
「にゃんだって!?」
「それで手を打ってあげるから。どーお?」
「……なんの交渉かちょっといやかなり納得いかないんだがありがとうございます。」
お財布の中、空っぽ決定。
ミスドの店内で、あたしはこの間あったことを花梨に話した。
…まあ、伊吹のことはあまり言いたくないっていうか思い出したくないっていうか…
とにかくだから話してない。
花梨はミルクティーのストローを咥えたまま「ふぅん」と気のない相槌を打つ。
ホントに話を聞いてくれているのだろうかこの人は…。
「出て行っちゃったのねー」
「ええ、まあ、率直に言いますと…」
あたしはドーナツにかぶりつきながら俯いて答える。


