もちろん、それはカイトだって同じ。
バレるのは当然のことだった。
「それ、誤魔化したつもり?」
「そ、れは…」
「俺がわかんないはずねェよ?」
「うっ…」
「アイツに何された」
実に簡潔な質問に、あたしは危うく、普通に答えてしまうところ。
発言スレスレで押しとどめ、飲み込み、首を横に振って見せた。
「べっ、つに何も…」
「じゃ、なんでそんな動揺してんの?」
「してないっ!!」
ムキになって反論するあたし。
それを見て、カイトは途端に冷たい瞳を向けてくる。
ズキンと胸が痛んだ。
カイトはその瞳のまま、あたしを見下ろして、向こう側についていた手を持ち上げる。
持ち上がった手は、あたしを逃がしてくれるんだって思ってた。
…けど。
左肩を掴んでいたカイトの右手が突然動き、あたしの両手を拘束した。
それは早業。
一瞬、何がどうなったのかハッキリわからなくなった。
あたしは頭の上で両手が捕らわれていることを知り、上に馬乗りされていることに気づき、カイトの左手の人差し指が、
あたしの鎖骨の真ん中にあることを知る。
そしてその指は、徐々に、ゆっくりと降下して、あたしが着ているキャミの胸元を引っ張るような形になる。
当然、そこは露出。
カァッと、顔が熱くなるのを感じた。
「なっ…カイト…!?やめっ…」
「ヤダね」
口調はヤケに軽い。
でも表情は冷たい。
――怖い。
と、思った。


