「……だぁああ――ッッ!!もう!!ほんっとムカつくわねあんた!!ちょっと面見せやがれ!!」
にょぉおおおッッ!!
花梨の暴走が始まりましたよみなさんお逃げ下さい!!!!
真面目に“面”を見たいらしい花梨は、自分より背の高い伊吹にグッと手を伸ばし、眼鏡に指をかけ……
……ようとしたけど、伊吹に阻止された。
「そうやってすぐ怒れば、相手が怯むとでも?」
伊吹の無表情で突き刺さるような視線に、花梨は鼻息荒く身を引く。
うむ。伊吹の勝利ですな。
どうやらこの二人はウマが合わないようで…。
そうだねぇ。
うん。
恐ろしい者同士、反発し合うんだろうねぇ…。
冷や汗を流しつつ見ていた瑞希が、慌てて口を開く。
「はっ早く行こーぜ早く!一刻も早く!さあ乗るぞー!まずはジェットコースターだー!茉莉行くぞー!」
「おっオーケーでやんすよミッキー殿ー!!」
逃げるように走って行った二人。
その後に続く花梨。
でも動かない伊吹。
「…ん?伊吹、行かないんすか?」
あたしがカイトの後ろから尋ねると、伊吹はジッとあたしを見つめて。
スッと目を逸らして、みんなの後を追いかけて歩いて行った。
…な、なんだ…?
あたしは腑に落ちない感じで、伊吹の後ろ姿を目で追った。


