みんなの近くまで行くと、一番に気が付いた茉莉が大きく手を振って来た。
「おっそいでやんすよぉー!!」
その声に、みんながこちらを振り向いた。
花梨はあたしの顔を見て、何やら意味深な笑みを浮かべていらっしゃる。
まさかアナタ気づいているのですか!!
ねぇ!!
花梨様!?
「さすがちーちゃんだな!」
意味不明っす、瑞希さん。
「千早さん。あなた、どこまでトロイんですか?」
黙らっしゃい眼鏡野郎。
苦笑しながら、カイトの後ろに隠れるあたし。
そんなあたしを流し見てから、花梨が目を伏せて。
「はーい。ではみなさーん。まずは何乗りますかー」
腰に手を当てて、みんなをまとめにかかる。
みかりん、さすがっす!
「はいはいはいはーい!!茉莉さんはやっぱりジェットコースターに乗りたいでーす!!」
「はーい!俺、スプラッシュ乗りてぇー!」
「僕は暑いんで、お化け屋敷です」
…てんでバラバラだなー。
「あーら伊吹くん。暑いんなら出て来なきゃよかったじゃなーい」
花梨が腕組して、伊吹にズイッと顔を寄せる。
おぉ…!
花梨が鬼畜眼鏡の秀才野郎に挑みましたよみなさん!!
「別に、家に居てもよかったんですが。ヒマなので」
「本でも読んでればいいじゃないのよん?」
「そうですね、それもいいのですが……やっぱり、面白い相手が居ないと、飽きますから」
「ほほぉ?ガキんちょのクセに、あたしたちのこと“面白い相手”ですって?
生意気ねーどこぞのお坊ちゃまかしら」
「そう言うあなたこそ。暑くてイライラしてるからって、僕に突っかかってこないでくれません?
あなたの方がよほどガキに見えますよ?」
…………。
あ、花梨が黙りましたよみなさん!!
これは伊吹の勝利か!?
(なんのバトル)


