なんていうあたしの心境を知ってか知らずか…。
なんとなく知ってるような気がしないでもないけど…。
カイトはあたしの手を引っ張り、ゲートへと向かう。
あたしは引っ張られるがまま後ろを着いて行く。
周りから見たら…
…どんな風に見えるんだろう…。
…あぁ!
脳内が乙女モードに…!!
アカン!
やっぱりカイトと二人きりになるとアカンわ!!
あたしは頭を振り、桃色フィルターを振り払う。
ゲートをくぐると、そこは人ごみだった。
入口付近に居たみんなを見つけ、あたしは手を離さなきゃと力を緩める。
でも、カイトは離そうとしない。
「…れ?カイト?手…」
「千早、手ぇ繋いでないと、迷子になりそうだし」
「なぬっ!?」
「否定、できないだろ」
「コンニャロっ……いやでも!みんなに見られたら…!」
あたしが焦ってみせると、カイトは立ち止まり、考えるように首を傾げる。
それから、あたしの手を離したかと思うと、自分の洋服へと持って行った。
「うへ?」
「じゃ、服掴んどけば。それなら、後ろ歩いてりゃわかんない」
「…………。」
その通りだけども。
そうなんだけども。
少女マンガの1ページっぽくて居たたまれない…!!!!
…とか思いつつも、マジで迷子になったらシャレにならないんで、素直に洋服を掴ませていただく。
それを確認すると、カイトは前に向き直り歩き出す。
あたしはできるだけ離れようと、後ろの方を歩いた。


