あたしが憐れむ瞳でカイトを見ていると、回復した茉莉がスチャッと敬礼をして、花梨と瑞希の前に立った。
「初めましてです!あたしは茉莉って言います!
“まっちゃん”とか“まっつー”とか“まつりんりん”とかフリーダムに呼んじゃってくださいませ!!」
花梨が呆れ顔を浮かべる。
でも瑞希はノリノリ。
「おー!いいねいいね!ノリサイコーだね!俺、瑞希って名前!ミッキーって呼んじゃって♪」
「ぬは!?まさかまさかのミッキーさんですね!?デズニーランドから遥々ようこそですッッ!!!!」
「あたしは花梨。よろしくね」
「あっ!あなたが噂のツンデレ凶暴みかりんさんですか!!」
「あ゛っ!茉莉さん…」
「ほぉ…千早ったら…そんなにあたしにキレて欲しかったのかしら…?」
「……ね?言ったとおりでしょ…?(土下座しながら小声で)」
「ちー姉ちゃんのフレンドさんたちは面白いですねー♪」
…そんなこんなで、夏休み最初の思い出づくりスタートっす…(すでに疲労蓄積)
ウチでばっかり遊ぶのもヒマなので…
…っていうか、ウチに遊ぶものと言えばゲームしかないので、外出することに。
「どこ行くでやんすかー!?」
「言っとくけど、海なんか嫌よ?焼けるから」
「あたしも嫌だよ…体力消耗するから…」
「この近く、なんかなかったっけかー?」
「確か、遊園地があったと思いますけど」
「チケット、あんの?」
ゾロゾロと並んで道を歩くあたしたちはたぶん凄い邪魔だ。
っていうか、上の会話を見る限り、みんなバラバラだなー。
……それよりも。


