電波的マイダーリン!






ちょっと傷ついたあたしをフォローするように、カイトが口を挟む。


「街で、買い物中の榊さんと偶然会ったんだよ。で、今日遊ぶっつー話を聞いたから、お邪魔しただけ」


スラスラと、打ち合わせ通りの言葉を並べるカイト。

一瞬、呆けそうになったあたしは、慌てて頷く。


「そうそう!そういうことっす!で、買い物の戦利品はあちらに……



……って茉莉さぁあああ――んッッ!!!!」


リビングのテーブルの上に置いてあったお菓子の半分以上が、開封状態でテーブルの上に散乱していた。

その脇に居る茉莉の口が、もぐもぐと動いているわけでして。

あたしの大声にビクついた茉莉は、思わず飲み込んだポテチ(仮)がのどに詰まりむせている。



ざまあww
(ざまみろ)


……とか言ってる場合じゃない!!


「ちょっ茉莉さん!!!?なんで一人で食べちゃうかなこの子は!?なんで伊吹も止めないんだよぉお!!!!」


茉莉にジュースを渡しながら、ソファに座って本を開いている伊吹に問い質す。

伊吹は本からチラリともこちらに視線を向けず。


「お菓子は食べるためのものですし。」

「こンの屁理屈眼鏡野郎!!!!」

「……誰がですか?(暗黒オーラ)」

「嘘ですごめんなさい」


くっ……年下に負けるとは……なんたる屈辱……。

そこ、“精神年齢は真逆でしょ”とか突っ込まない!!


「あ、この二人が噂の双子ちゃん!?あっはっはっ!面白いなー!!ちーちゃんに似て!」

「個性的な双子ね…千早に似て。」

「ちょっあたしイイトコなしっすか…!」


花梨と瑞希のコメントに項垂れるあたし。

それを横目に流し見るカイト。

そう言えば、この双子が来てから、カイトさんの存在が薄れてしまっている気がしないでもない…。