喋った拍子に落ちかけたお箸を、隣で黙々と食事をしていた伊吹がキャッチする。
お前の反射神経、あたしに分けてくれ!!
「マリ、落ち着いて食べなさい」
「んあー?あ、ごめんっちゃい♪イブくんさすがっすねぇ!!」
伊吹から注意と共に渡されたお箸を受け取りながら、茉莉が頭の後ろをかく。
それから、再びお箸の先をガジガジ噛みながらあたしに顔を向ける。
「明日来るんですか!?何時に来るんですか!?」
「んー…いつだろうねぇ?お姉ちゃんもわかんないよー」
「お菓子食べられちゃいます!?そうなっちゃいます!?」
「どっかで聞いたことあるフレーズをどうもありがとう。うむ、たぶん食べられるよ。ミッキーが持ってきてくれそうだから」
「ミッキーが来るんですか!!!?デズニーランドからわざわざ!!!?」
……誰かこの子止めてあげて(切実)。
なんて思っていたら、またしても隣の眼鏡野郎。
「マリ。あなた生まれる前からやり直して来なさい。」
「何故!?」
「頭の構造を作りなおしてきた方があなたのためです。あと、僕はあなたみたいな人が姉なんて嫌ですし」
「あう!?お…弟くん、そんなにお姉ちゃんのことが嫌いなんですか…?」
「そうですね。それと、お箸を噛むの、やめなさい。折れますよ」
バキッ!
…………。
「ほら。折れましたよ?どうするんですか?茉莉?」
「ちっ……ちー姉ちゃぁあああ――んッッ!!!!弟くんがイジメるよぉおお――ッッ!!!!」
泣きながら飛びついて来た茉莉の後ろで、嫌味ーな笑みを口元に浮かべる伊吹さん。
……た……
…楽しすぐる……!!!!
あたしは茉莉の頭を撫で撫でしながら、にんまり顔を隠せずにいる。
「あらあら可哀想にー(棒読み)。お姉ちゃんが慰めてあげるから泣きやもうねー(棒読み)。」
この対照的な双子…マジで面白いっす…!!
あ、ちなみにカイトさんはバイトです。


