「ちょいちょい、そこの萌えキャラと鬼畜眼鏡。話しを聞きなされ」
「“萌え”!?ねぇ、ちー姉ちゃん!“萌え”ってなんでやんすか!!!?」
「誰が“鬼畜眼鏡”なんです?」
…反応のしかたまで違う…。
ぷぷー…。
おもしろい…!!
「いえいえ、ちょっと言ってみただけっす。で、お2人さん。カイトのことでお願いがあるんですけどいいっすか?」
あたしが意味深な空気を加えてそう言うと、茉莉はピシッと背筋を伸ばして大きく頷いた。
伊吹も、眼鏡の真ん中を押し上げながら軽く首を縦に振った。
「カイトのことは、くれっぐれも、お母さん…っていうか、あたしたち以外には言わないこと!!よいか!!」
「アイアイサーっ!!」
「わかりました」
案外、あっさりと敬礼を返してくれた茉莉と、了承してくれた伊吹。
あれ?
これって結構いい展開なんじゃないっすか?
呆然とカイトへ顔を向けると、カイトもあたしの方を横目で見てて、小さく頷いて見せた。
い、1件落着…!!
いや…今までの苦労はなんだったんだ的な雰囲気だよね。
うん。
これで心おきなく、夏休みを満喫できるよ。
うん(宿題はもはや存在消失)。
「へぇ!ちーちゃん家、双子ちゃん来てんの!?」
「うむ!いかにも!」
バイト先で、またしても瑞希と遭遇したあたしは、今回は仕事をしながら双子の存在を明らかにしていた(大袈裟)。
瑞希はなんとなく興味を持った様子で。
「すげー!見たい!双子ちゃん見たいよ俺!」
マンガ雑誌片手に、瑞希がもう片方の手を挙げる。


