手話~僕等のカタチ~




目の前には、白地で所々に水色の波紋があり、その中に金魚が描かれている可愛い浴衣を着た笹村がいた。



【待った?】

コテンと可愛く首を傾げる彼女に、


【ううん、俺もさっき来たとこ。】



まるで恋人同士がするような会話。


本当の恋人同士になれたら、どれほど嬉しいだろう。



もう少し彼氏になった気分に浸っていたくて、


【可愛い。】


そう彼女に向けるような言葉を贈った。



すると笹村は顔を赤くしながらも、嬉しそうに微笑んだ。


恋人同士のような雰囲気が漂う……が。