そして俺は、勉強して出来るようになったあることを笹村に見せた。 相手に言いたいことを、ジェスチャーのように手を動かし、伝える。 【俺の名前は盛山智です。】 それを見終わった彼女はとても驚いた顔をした後、パァッと顔を輝かせ、 『どこで覚えたんですか!?』 と、身を乗り出しながら聞いてきた。 「本を買ったんだ。」 「あっ、もしかして昨日の本か!?」 「あぁ。」 俺がさっき笹村に見せたもの、それは… 『手話』だ。