手話~僕等のカタチ~




みんなが自分の席に着く中、私は教卓にいる先生に手招きをされ、黒板の前に立った。



クラスメイトの視線が集まると、先生は静かに口を開いた。


「みんなに大事な話があります。えー、笹村さんは今、病気のせいで耳が聞こえなくなってしまい、ショックで声も出なくなっています。」



みんながザワザワしてる様子が、音がなくても分かった。


病気のことを言ってるんだろうと思い、少し俯きながらじっと立っていた。




暫くすると、先生は話終えたらしく、私を別の教室へ連れていった。


ガラッとドアを開ける震動だけが身体に響き、少し寂しく感じた。



中に入ると、普通の教室よりひとまわり程小さい教室で、中心にはポツンと一つだけ悲しく机が置いてあった。


机の傍に寄ると、向かいの壁には小さめの黒板があって、


『しえんがっきゅうへようこそ!
今日から笹村さんにはここでじゅぎょうをしてもらいます!』

という内容が書いてあった。